PRODUCT 04
ASAHA WHITE
福岡のいたるところで愛される、
定番的な存在へ。
福岡のいたるところで
愛される、
定番的な存在へ。
2021年より始動した福岡のワイナリー「SHINDO WINES」。
その第二弾商品である白ワイン「ASAHA WHITE」の特長やこだわりについて、
アドバイザーとしてワイナリー立ち上げのサポートをいただいたソムリエの野村 大智さんと、
醸造をつとめる阪本 開が語ります。

PROFILE

野村 大智
1986年、静岡県に生まれ転勤にて千葉、福岡で育つ。石川県の高校を卒業後、福岡・中洲のオーセンティックバーへ入社。その後上京しサイタブリア株式会社で6年間勤務。福岡に戻り株式会社アルカディアの結婚式場クアンティック・レストラングランアワーズにて6年間勤務。2018年に休職してシドニーのRockpool Bar & Grillで語学とワインを学ぶ。2019 ASI International Sommelier diploma Gold, 2019 Bordeaux&Bordeaux Superieur Japanese Sommelier of the Year 2位, 2019 Chateau Angelus Cup Finalist.
阪本 開
16歳で単身ニュージーランドに渡り、高校・大学と勉学に励む。卒業後、ドイツの大学院で農業と土壌の研究を経て、奈良県の清酒蔵に就職。清酒造りを通して、醸造の世界に入る。2021年より福岡県朝倉市「SHINDO WINES」でワインの醸造を開始。

この場所だからこそ、
つくれるワインを探求。

地域の飲食店が学びを得られる。
そんな、開けた場所へと育ってほしい。
野村:
このプロジェクトの構想を聞いた時には、とても刺激的なチャレンジだなと感じました。福岡でワイナリーをつくること自体が珍しいですし、だからこそ、外に開いたワイナリーとして地域の飲食店の方などもワインに対する知識を深められる場所へ育っていくと良いなと思いました。自分自身も、畑に入らないと吸収できないことも多いので、みずからの学びの機会としてありがたかったです。
阪本:
日本国内でいうと、北海道、東北、信州等に多くのワイナリーが存在していますが、彼らと同じことをしても面白くない。あくまでも福岡/九州という場所の特性を活かしたワインを造りたいという想いがありました。そこから、どんなものにしようかといろいろ考えた末に、この地域の温暖な気候を活かして「夏に最適なワインを造ろう!」と思い至り、その実現のために試行錯誤しています。

地元の名産品である、
巨峰を原料に。

朝倉と、うきは。それぞれをつなぐ、
地域の象徴的なワインとなることを目指して。
阪本:
「ASAHA WHITE」は、私たちのワイナリーのある福岡県朝倉市と、隣町の「うきは市」の名前をかけ合わせて「ASAHA」としています。朝倉で培ってきた私たちの酒造りの技術と、うきは市の良質なぶどう、その融合によって地域の魅力を最大限に表現できるワイン造りを目指してきました。農家さんが心を込めてつくった質の高い巨峰の味わいを引き出すためにも、補糖や補酸を行わずに野生酵母を使用し、亜硫酸塩等は無添加で、きれいな造りを意識してできた白ワインです。
野村:
この「ASAHA WHITE」では生食用の巨峰を使っているのですが、それも面白い試みですよね。一般的に生食用ブドウは「テーブルグレープ」とも言われるのですが、無理にその地域と脈略のないワイン用に栽培されたブドウを使うのではなく、地元でつくられているものを使うのは本来自然なことです。その地域で健康に美味しく育つ品種が植えられている訳ですから。今まで固定観念に縛られてワイン=ワイン用のブドウが良い、とされてきましたが、近年はナチュラルワインなどの人気も手伝ってワイン自体の幅が広がっていますし、巨峰の一大産地として長い歴史のある地元のうきは市のブドウを使うことにこだわったのは素敵だなと思います。

チャーミングな香りが特長的。

ワインとビールの中間のような、
気軽に楽しめる存在へ。
阪本:
一般的に、ワイン用のブドウは小粒で糖分の割合が多いので、アルコール度数も高くなります。一方、日本のテーブルグレープは糖分が比較的少なく、アルコール度数もそれほど上がりません。今回の「ASAHA WHITE」はアルコール度数が約10%なのですが、度数が高くない分、「夏にグビグビ飲める」ようなワインに仕上がっています。バーベキューやキャンプなど気軽な場面でも楽しめるワインです。
野村:
昔はアルコール度数が低いワインはあまり良くないとされてきて、糖分をコントロールして度数を上げるような造り方も行われてきました。ですが、飲む側としては「今日は軽めのワインが飲みたいな」という日もありますし、ワインとビールの中間のような存在として楽しめるのは選択肢が広がっていいですよね。味のほうも、チャーミングなワインだなと感じています。ラズベリーやストロベリーのような、ほんの少しの甘酸っぱさや可愛らしい風味を感じられるというか。頭を使って考えながら飲むのではなく、日常に溶け込んだワインとして、しっかり冷やして仲間とワイワイしながら飲むシーンにぴったりだと思います。

福岡の夏の代名詞へ。
そして世界へ。

日本ならではの個性が、
ワインの可能性をさらに広げていく。
阪本:
今後はクオリティを毎年どんどん高めていって、やがて「ASAHA WHITE」が福岡の人にとっての夏の定番になるといいなと考えています。やっぱり、地元の方に楽しんでもらえるのがいちばんうれしいですが、もう少し長い目線だと台湾やシンガポールなど暑い気候のエリアを中心としながら徐々に世界に広まっていく未来を描いています。
野村:
ワインバーや高級レストランだけではなく、居酒屋でも楽しめるような、福岡の代名詞になるといいですよね。世界的にみても、いま日本産ワインの評価が徐々に高まっています。日本の優れた作り手の存在がだんだんと知られるようになってきて、あまりの人気に手に入りにくい商品も出始めているのが現状です。日本は雨が多く、一方で日照量もあり、そういう気候的な条件も相まって、丸みがあり飲み心地の良いワインが多いのが特長です。こうした、ヨーロッパやアメリカのワインとはまたひと味違う、日本ならではの個性的なワインがさらに増えていくことを期待しています。「SHINDO WINES」も、まずは地元・福岡の皆さんから愛される存在となって、ワインの楽しさや可能性をどんどん広げていってほしいですね。

SHINDO LAB

THE QUEST FOR THE ORIGINAL
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FUK / EST.2021
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