PRODUCT 03
UKIHA BUBBLES
九州を表現した、
夏にガブガブ飲めるワインを。
九州を表現した、
夏にガブガブ飲める
ワインを。
2021年より始動した福岡のワイナリー「SHINDO WINES」。
その立ち上げの想いや、第一弾商品である微発泡ワイン「UKIHA BUBBLES」のこだわりを、
篠崎8代目・篠崎 倫明とワインの醸造をつとめる阪本 開が語ります。

PROFILE

篠崎 倫明
大学院卒業後、家業へ。アメリカにおける高峰譲吉博士の偉業を現代に蘇らせた「TAKAMINE KOJI FERMENTED WHISKEY」、樽熟成麦焼酎の吸光度に起因した「リキュール 朝倉」など、既存の概念にとらわれない新しい商品を提案し続ける。
阪本 開
16歳で単身ニュージーランドに渡り、高校・大学と勉学に励む。卒業後、ドイツの大学院で農業と土壌の研究を経て、奈良県の清酒蔵に就職。清酒造りを通して、醸造の世界に入る。2021年より福岡県朝倉市「SHINDO WINES」でワインの醸造を開始。

前例にとらわれずに、
オリジナリティを追求する。

造り手の思想を注ぎ込んだ、
創造性あふれるワインを目指して。
篠崎:
もともと、先代の頃よりワインに対する興味は強かったのですが、ようやく近年、良い専門家の方々とのご縁に恵まれたこともあり、ついにチャレンジすることを決めました。せっかくやるのであれば私たちならではの創造性を発揮した商品を造りたいという想いから、阪本と一緒にプロジェクトを開始しました。新しいチャレンジで必要なのは、前例にとらわれずに自分の確固たる信念や哲学をもって進んでいく突破力です。そういう力が阪本にはあるので、このプロジェクトを任せてみたいと思ったのです。
阪本:
私は学生時代をニュージーランドで過ごしたのですが、高校時代のアルバイト先の飲食店でたくさんのお客様がワインを楽しんでいたことからワインの醸造に興味をもちはじめ、ニュージーランドで唯一ワインの醸造を学べる大学に進みました。そして卒業後、ドイツの大学院でさらに農業や土壌について研究したのち、10年ぶりに日本に戻って日本酒蔵で醸造について学び、ようやく原点のワインに帰ってきた感覚です。

ブランド始動の第一歩を、
地元の素材と共に。

うきは市のブドウから導き出した、
「夏にガブガブ飲めるワイン」というコンセプト。
阪本:
私自身、土壌研究のバックボーンをもっていることもあり、福岡でワインを造るのであれば地元で栽培されているブドウを使ってこの地域の個性を表現したい、という想いからスタートしています。「SHINDO WINES」では、まず第一弾として「UKIHA BUBBLES」という微発泡ワインと、「ASAHA WHITE」という2商品を造ったのですが、どちらもワイナリーのある福岡県朝倉市の隣に位置し、私が住んでいるうきは市のブドウを使っています。通常はワイン用のブドウを使って製造するのですが、温暖湿潤な朝倉・うきはの環境には適さないであろうヨーロッパ系のワイン用ブドウを無理やり栽培するより、地元で昔から栽培されていて、この環境に合っているブドウを使うという想いを貫いています。九州という温暖な土地柄、ブドウが旬を迎えるのは夏です。昼夜の気温差もあまりないので糖度が上がりづらく、それゆえにアルコール度数も低くなる。なおかつ、このあたりのブドウは酸も強すぎないので、そういった特性を活かした「夏にガブガブ飲めるワイン」というコンセプトに至りました。
篠崎:
例えば九州の場合、ムシムシとした夏の気候が4〜11月くらいまで長期間続くわけで、たとえ「夏」とテーマを限定的にしても飲んでいただく機会はしっかりとつくれるなと感じました。また、商圏を日本に限定することなく、気候的にも近似した東アジアを中心に、販売エリアを拡大していくチャンスは充分にあると考えています。既に台湾への輸出が決まっています。

コミュニケーションを
盛り上げる、
夏の風物詩へ。

カジュアルなシーンで、気軽に楽しんでほしい。
阪本:
「UKIHA BUBBLES」は、その名の通り微発泡ワインとしてクラフトビールのような楽しみ方を意識しています。品種としてはキャンベルアーリーと巨峰を使っていて、果汁のみを使うことにこだわり、亜硫酸塩なども使わずにナチュラルな造りを大事にしていいます。また、日本酒造りで学んだ「洗い物」の大切さを意識し、使用する道具の清掃はもちろんワイナリー全体の清掃も丹念に行うなど、ナチュラルな造り方を志向してクリーンな環境での醸造を追求しています。味のほうは、心地の良い酸と泡感が特長で、自然と喉が鳴り、いつの間にかボトルにワインが残っていない、そんなワインです。
篠崎:
クラフトビールと聞くと、最近では多種多様なフレーバーがあって好みがわかれるものも多いと思うのですが、この「UKIHA BUBBLES」はそのバランスの良さゆえ、誰が飲んでも美味しいと感じていただけるような仕上がりになっています。アルコール度数も約10度未満なので、まさにガブガブ飲むのに最適だと思います。
阪本:
私自身、ワインは人と人とのコミュニケーションを盛り上げてくれるものだと思っています。肩肘はらず、友人や家族との時間を楽しく過ごすための存在として、気軽に飲んでいただきたいです。キャンプやバーベキューやサウナの後など、アウトドアやカジュアルなシーンのお供にぜひ、という気持ちですね。地元の方にも楽しんでいただけて、「夏と言えばこのワインだよね」という風物詩のようなイメージをもっていただけたらこれ以上ない喜びですし、その輪がどんどん九州中、日本中、そして世界へと広がっていくのが夢ですね。

ワインは
地域を表現するツール。

地元に根付く品種を使うこと。
それを最大限に引き出す製法を追求すること。
阪本:
今後「SHINDO WINES」では、朝倉市やうきは市のブドウを使った赤ワインやロゼなどの展開を予定しています。さらに、私自身がヨーロッパや第二の故郷のニュージーランドに足を運んで醸造したワインなどもお届けしていきます。一貫して大切にしていきたいのは、それぞれの地域の風土や文化が育んだ、その場所ならではのブドウのみを使い、その土地で醸すこと。そして、その魅力を最大限に引き立たせられる造り方を徹底的に追求することです。地域の魅力の橋渡しを、ワイン造りを通じてできればと思っています。
篠崎:
これはワインに限らずあらゆる種類のお酒に通じるものだと思いますが、造り手の思想や情熱が注がれたものが、ファンの輪を広げていくブランドへと育っていくものだと思うのです。醸造哲学を持ち、人生を捧げてつくったものは、必ずお客様に伝わる。そんな想いをもっていますし、まさに今回のワインはその魂が注ぎ込まれたものになっていると感じています。

SHINDO LAB

THE QUEST FOR THE ORIGINAL
Q4O
FUK / EST.2021
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